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YCRMS測定員の日々の測定についての紹介です。
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松茸測ってみた 食べますか?食べませんか?
秋の味覚でカナダの松茸測りたいと書きましたが、自分で買ってしまいました(笑)
昨年は近所のスーパーでカナダ産松茸を売っていたのですが、今年は円安の影響か?売っていません。
実はうち、昨年、娘にせがまれて、カナダ産なら大丈夫じゃね?と思い、200gくらい入っているパックを購入。
娘が半分くらい食べちゃいました。
今年も食べたいとうるさくせがまれ・・・昨年、食べたけど大丈夫だったのか?実は気になっていたので、
思い切って1kgネット通販で注文してみました。(頭の中・・・まぁカナダ産、出ても10ベクレルくらいかなーーー?)

「カナダ・北米産 松茸 約1kg ・・・」¥9800

1IA-140929-1_P1


もちろん食べるつもりで。だって検体費用に1万円なんて(><)
そういう訳で、3本(100g×3)を焼き松茸用にとっておき、残りは松茸ごはんやお吸い物に。と思いスライス。

2matutakesli
3matutake3


こんな感じになりました。一応マリネリにはぎゅうぎゅう押して詰め込みました。

4IA-140929-1_M


680gしか入らなかったので充填率が悪く、7200秒位測らないと駄目かなー?と思いつつ・・・
酷い二日酔いだった私は早く帰りたかったので、とりあえず3600秒かけてみることに。

商品名:カナダ・北米産 松茸( USA MATSUTAKE)
産地:北米
検体の状態:生のままスライスして詰め込みました。
マリネリの種類:1L
検体重量:680g
測定時間:3600秒


おいおい!!!!

いきなりのCs-137 50ベクレル?むむむ???
うちの測定器AT君は時々こういうことがありますー。ほんとはNDなのに開始そうそう7ベクレルくらい表示することが。
でも、50ベクレルはさすがに・・・(><)

matuAT.jpg


-1時間経過-

結果・・・

I-131 ND(<2.06)
Cs-137 37.1±8.1 Bq/kg
Cs-134 ND(<3.31)
K-40 165±44 Bq/kg

分析結果:スペクトルを分析したところ、セシウム137のスペクトルのみはっきりとしたピークが見えますので、
チェルノブイリ原発事故または核実験由来のセシウム137と考えられます。


あー去年食べちゃったなー(><)

ふくいち前からこんな汚染あったんだ。。
日本国内の野生のキノコ、原木は物によるけど、チェルノの汚染、実は結構残ってました。
国内の松茸や中国・韓国もチェルノの汚染残っているだろうし、国内はふくいちの影響も。。
カナダなら大丈夫かと思ってたら、日本よりも距離があるカナダにも、チェルノの放射性物質は降り注いでいたのですね。、広く北半球を回ってしまった。。これが現実なんだな。。と思い知らされました。
もちろん核実験も地球上で行われてきたわけなので、その影響もあるでしょう。。。


地球上で行われた核実験


ふくいちの放射性物質も偏西風に乗って、広く北半球回ったはずです。今回の測定ではふくいちの放射性物質は明確には見つけられませんでしたが・・・(セシウム134のスペクトルがはっきり出なかった)

ところで・・・・食べるつもりで買った松茸
さぁ どうしよう。。。。食べるか?食べないか?
知ってたら買いません!!でも、1万円も出して買っちゃった・・・
とりあえず、家に帰り娘に37ベクレルであること。
ドイツ放射線防護協会の日本における放射線リスク最小化のための提言「乳児、子ども、青少年に対しては、1kgあたり4Bq以上の基準核種セシウム137を含む飲食物を与えないよう推奨されるべきである。」を説明。

松茸だし滅多にたべるもんじゃないし・・・食べたいものをガマンさせるのはかわいそう・・・
もう買っちゃったし、全部破棄するのはもったいないなー

とりあえず、散々悩んだ末、1本100g(単純計算で3.7Bq)を割いて、焼き松茸に
そのうち1/4だけ(約1Bq位)を娘に出すことにしました。(なんだかモヤモヤ)

残り約900gは泣く泣く、検体として新宿代々木測定所さんへ

娘はだいぶショックは受けていましたが、ベクレてるなら仕方ないと理解して、
「今年はこれだけしか食べません。アルプスの山々に誓います。」という謎の言葉を発しておりました。(?)
去年は100g食べちゃったんだよなーーーー

測定所始めて3年目・・・自分なりに基準を持って冷静に対応してきたつもりですが、今回ばかりはだいぶ悩みました。

そこで、スタッフのみんなはどう判断するのか?聞いてみました。


Q 37ベクレル検出された松茸、みんなだったらどうする?食べる?

分析担当青木さん:

37Bq/Kgで、見た感じ1本150gぐらいと判断した私は、37 x 0.15 = 5.55 Bq/本 だと、チト微妙だなーと思ったのですが、100gとなると、3.7 Bq/本 なので、食べちゃいますね。
松茸だし~ 毎日食べるものじゃないし~ ま、いっかって感じです。
ゆる過ぎですかね?
でも、核実験チェルノブイリ由来が未だにこれだけあるわけで、ふくいち爆発が無ければこんなの気にすることも無くバクバク食べてたんでしょうね。
去年の今頃も、青森県産のサクラシメジからCs-137のみ150 Bq/Kg出てましたし。これなんかも、ふくいち爆発前は、国内産の農作物は放射能検査してませんでしたから、なにも考えずに食べてたってことですもんね。
そう考えると恐ろしいというか、人間の業によりもたらされた地球の汚染の酷さを、改めて思い知るものです。

測定員Aさん:

この松茸の結果は意外でしたー。
我が家では松茸は子供がにおいを嫌がり食べないので買わないのですが、自宅で子供には与えない
(外食などでの不可抗力は除く)と思います。
オトナならば、松茸ごはんくらい作って食べたいなーと思います。


~ここからはLINEで座談会のようになります~

スタッフSさん:
松茸37Bq/kg、香りはいいの?もちろん大人だけの話しですよね。知らないで今までも食べちゃってるかな?もしかしたらと思いますね。つまり知らなかったら食べてしまう。知ったらやっぱり食べない…かな?

私       :
カナダ産って結構香りいいのよ。中国、韓国は嫌。国産のがチェルノ酷いと思ったんだよね。
ま、所詮野生のキノコ。ヨーロッパもアメリカもダメだね

スタッフSさん:
大丈夫、これくらいという気持ちでいる事は、免疫力を強めるので、問題ないと個人的には思いますね^ ^
知らなかったよね?チェルノ由来がこんなに世の中に出回っていたなんて。

私       :
ほんと、ほんとー震災前、長野とか行ったら、絶対道端で売ってるキノコ買って帰って、たらふく食べたよ!
どんだけ食べたか(笑)
つかさ、松茸なら、たまにはポルチーニ食べちゃえのノリで、特別に考えちゃうってないかな?

スタッフEさん:
そうだね。では評論家風で行ってみよう!(長さん風)
チェルノブイリの影響がこんなにも広範囲かつ長く残るとは知らなかったとは言え、恐らく、いや確実にその頃は食べてただろう。
知った今では、我が家ならば。。
検出されているのを分かった上で、事故以来のトータルを考慮して、どれくらい食べたいか、
家族と相談して食べる。
ホントのことを言おう。
松茸は結婚以来食べてない!!
ワハハー!
まる子ちゃんだってエリンギだー!
松茸のお吸い物は食べてるけど、そんな入ってないだろうから
松茸好きなら、他の物は我慢する事にして年に一度のお楽しみであげるよ。人生は一度きりだもんね。
健康で楽しく心豊かに育ってほしいよ。

測定員Kさん:
青森の田舎でそだった私は、毎年秋にあると、キノコ狩り大好きな父に連れられて週末の度にわんさと収穫してモリモリ食べてました。
青森では以前からずいぶん検出されていたなんて、福一事故後に初めて知りました(⌒-⌒;
なんで青森は高い検出例が多いんだろ、チェルノだけなら他県にもありそうだけど、原発関連施設多いから何かあったのかな?

私       :
雨降ったのかもよ。チェルノの事故後の天気知りたいな

測定員Kさん:
マツタケは普通の食べ方に飽きて、生のままカップラーメンにバターと一緒に入れて蒸らして食べてました (⌒-⌒;
買ったことはなく、当然結婚後は食べていませんが-_-b

私       :
国産は食べたことないよ。うちは数年に一度くらいでカナダ産買ったけど、去年テレビを見て娘が食べたいとうるさかったの。
よほど気にいったらしく。子どもの好きなものはできるだけ、測りたいよね。

測定員Kさん:
37Bq/kgマツタケ、わかってたら買わないけど、買っちゃった後にわかったら>_<…大人だけで食べるかも。
でも1キロ全部は怖い。。
サツマイモくらいなら買い直せるけど。。
子どもには、うちはまだ小さいので、食べさせません。
大きくなって、どうしても食べたい言うようになったら、説明してちょっとだけ食べさせるかもと思いますー。
大きくなっていくと、強制もできないし、対応変えないとですよねー
できるだけ測るのが、1番^_^!
カナダや北米も広いから、汚染ないとこもたくさんあるだろうし 日本も!

スタッフEさん:
知らなきゃ考えようもないし、測ってみるのが一番だね!


みなさんはどうですか~?


考え方は人それぞれ、基準も人それぞれ。
内部被曝にしきい値は無いんだから、汚染がわかってるものは、食べないほうがいいに決まってる。
でも、福島第一原発事故が起こる前は、周りに汚染してる食品があるなんて何もしらずに食べてました。
ヨーロッパのブルーベリージャムだって。
今まで食べてたんだから平気じゃない?なんて、簡単に割り切れない。
低線量被曝ってすぐに症状が出るものじゃないし、出てから後悔したって遅い!
だからって、汚染がないものまで除くのは駄目よね。
NDになるまで出荷せずに、土壌改良して枝落として、がんばった静岡のお茶農家さんもいるし、
菌床を守ってNDのきのこを作る福島の農家さんもいる。他にもたくさん頑張っていらっしゃる方がいます。
そういうところは、積極的に応援したいですよねー

核実験、世界中の原発事故、悲しいけど北半球はぐるっと汚染がゼロではないのが現実です。
ドイツには今でも汚染の酷い野生のイノシシがいるそうです。
日本はまだまだこれから、野生の虫や動物達、魚の汚染が進んでいくでしょう。
それに食の安全って放射性物質に汚染されているかされていないかだけじゃないですよね。
大量に使われる農薬や抗生物質、遺伝子組み換え・・・

世の中にあふれている食品が安全なものばかりじゃない中で、どうリスク管理していくのか?
それぞれがちゃんと知って、総合的に考えて、選んでいかないといけないのだなーと思います。
皆さんも考えてみてくださいね~

あ、そうそう、○○コープの放射能関係のお知らせを毎週見ていますが、同じ産地の原木生しいたけでも、
4.3~15ベクレルと測った日によって数値にひらきがありますし(今回の松茸とは雲泥の差^^;)、
日本の土壌も10m違う場所だと汚染濃度が違ったり・・・
北米産の松茸も場所によって汚染度が様々かもしれません。(念のため)

測定員Yでした。

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きのこ | 00:49:12 | コメント(3)
しいたけの部分わけ測定
みなさま こんにちはー^ ^ もう3月半ばとなりました。これから4月にかけて卒業 進級 進学のシーズン。我が子も卒園を迎えます。当日はまたウルウルきちゃうんだろうなー(T ^ T) 考えただけで今から涙目。
お世話になった先生方に感謝の気持ちをお伝えしたいと思っているこの頃です。


さて今回の検体は「しいたけ」です。

しいたけ・・・そうです。みなさまも気を使われる食品の一つではないでしょうか?

しいたけ栽培には主に原木栽培と菌床栽培があることはみなさまご存知でしょう。

スーパーには菌床栽培のしいたけもよく見かけますよね。

「食べたい!」です。

だって美味しい出汁もでますし何より子供達がしいたけ大好き♪

なるべく産地など確認したいのですが、お買い物は仕事終わりにドタバタとすませなければいけない事も多くてなかなかねー。

で、見かけたのが神奈川県産菌床栽培のしいたけです。

IA-140122-3_P2.jpg

「食べれる?かも知れんd(^_^o)」

だけど、念のため測定致しました。

いつもの様にしいたけも買いすぎた為濃縮です。

kinoko1.jpg


≪測定結果≫

測定日 2014.1.22

検体 しいたけ(可食部のみ)

重量 1003g (1937g→1236gへ濃縮)

測定時間 3600秒

Cs-137 :6.15±2013 Bq/kg

Cs-134 :4.36±1075 Bq/kg

Cs合計 :10.5±2.76 Bq/kg




濃縮前に換算してみますと、

Cs合計 :6.56±1.75 Bq/kg

(濃縮しなくて良かったかもという思いはこの際捨てます。)

しいたけ(可食部のみ)1枚約15gとして約0.1bqですね。

1937gのしいたけ(可食部のみ)っていしづきもたくさん出ました。うちはいしづきは食べませんし捨てようかなー^ ^

でももったいないのでいしづきだけ測定してみました。


≪測定結果≫

測定日 2014.1.22

検体 しいたけ可食部より部位わけのいしづき

重量 454g マリネリに約7程度充填

測定時間 10800秒

Cs-137 ND(<3.36)

Cs-134 ND(<3.18)

IA-140122-7_P1.jpg

分析担当 青木氏よりピークがありそうだけど検体量不足だからなんともいえないとコメントを頂きます。

結果としては検体量不足のためあくまで参考値です。しかしながら、しいたけのかさ部分といしづき部分はCs濃度に差があり、「かさ部分の方がCs濃度は高い」と推測できるのではないでしょうか?

食品の部位によりCs濃度の差があるのかなと改めて実感した測定となりました。

また機会があれば部位わけ測定をしてみようかな〜と思ったのでした。

測定員A。。。(^_^)v
……………………

横浜市民測定所はみなさまのご理解ご支援をいただき開所3年目を迎え新年度をスタート致しました。

まだまだ会員さん募集中〜♪( ´▽`)

詳細はコチラ→ http://www.ycrms.net/member-3.html

また、一緒に活動してくださる測定員スタッフさんも引き続き募集中です。

ご興味のある方はコチラまで→ http://www.ycrms.net/140109.html



きのこ | 21:10:10 | コメント(2)
きのこについて~その3 栽培きのこ~
きのこの人工栽培は、栽培方法により「原木栽培」と「菌床栽培」に区分でき、どのような場所で栽培するかで「露地栽培」と「施設栽培(ハウス)」に区分されます。

【原木栽培】
栽培きのこ3

原木栽培は、原木に穴をあけて種菌を打ち込み、一年間、林間地など自然環境下において菌を蔓延させてきのこを発生させる方法です。露地栽培と施設栽培(ハウス)があります。
2月~4月に植菌したほだ木は、仮伏せ、本伏せを行い1年経過以降から収穫
露地シイタケ栽培:春と秋に自然発生するようになります。通常は2~3年目を最盛期として、6~8年間収穫できます。
施設シイタケ栽培:温湿度管理を行い浸水処理を施し発生を促す。収穫から休養を7週間サイクルで10回繰り返す。(70週…約1年5カ月間収穫
生しいたけの2割が、原木栽培

【菌床栽培】
栽培きのこ2

菌床栽培は、おが粉を主成分に米ヌカ、フスマ等の栄養剤と炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどの添加剤を加え固めたものに種菌を接種し、三ヶ月ほど、空調設備などを備えた施設内において菌を蔓延させてきのこを発生させる方法です。
菌床シイタケ栽培:菌床の大きさで収穫回数は変わる。(大玉:半年間5~6回収穫 小玉:3~4か月3~4回収穫) 菌床エノキ栽培:収穫は、1回のみ
生しいたけの8割が、菌床栽培

菌床は、どんな材料から作られているのでしょうか?

菌床用培地には、基材としてスギおが粉、広葉樹おが粉等のほか、栄養材としての米ヌカ、ふすま、コーンブランなど様々な原料が用いられています。  
参考:基材と栄養材の比率(重量比)(森林総合研究所調べ)
s_02.jpg
きのこ原木、菌床用培地等の当面の指標値設定に関するご質問と回答について 林野庁 http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/tokuyou/120328.html 
ここまでで、栽培きのこの大まかな栽培方法や、収穫期間を書いてきました。
今、出回っている原木露地栽培のシイタケは、2011年の春(2月~4月頃)以前に種菌した原木ということが解ります。

次は、基準値や産地表示について調べてみました。
基準値**********************************************
【食品(きのこ)】
一般食品基準値は、H24.4.1より100ベクレル/kg 摘要になります。 
※H24.4.1以前に製造、加工、された食品は賞味期限まで、500ベクレル/kgでの流通が認可されています。
経過措置で、新基準値を超えた干しシイタケが流通されている可能性があります。
※干し椎茸は、水に戻した状態で、新基準値100ベクレル/kg が摘要になります。
厚生労働省 新しい基準値の設定 ~平成24年4月から~ http://www.mhlw.go.jp/shinsai_jouhou/dl/leaflet_120329.pdf 

【原木、菌床用培地】 
平成23年10月6日に公表されたきのこ原木、菌床用培地等の放射性セシウムの濃度の最大値は150ベクレル/kgでしたが、移行データを収集・分析した結果、新基準値100ベクレル/kgに対応して、きのこ原木、菌床用培地等の当面の指標値(放射性セシウムの濃度の最大値)は、以下の様に設定されています。

きのこ原木及びほだ木 50ベクレル/kg(乾重量)移行計数2
菌床用培地及び菌床 200ベクレル/kg(乾重量)移行計数0.5

当面の指標値 = 100ベクレル/kg(一般食品の新しい基準値)
             移行係数(きのこ原木2、菌床用培地0.5)
きのこ原木及び菌床用培地等の当面の指標値設定に関するQ&Aについて:林野庁 http://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/shiitake/sihyouti2.html

【品質表示】
しいたけの品質表示への業界の自主的な取組 http://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/20hakusho_h/all/h30.html 
日本特用林産振興会をはじめとするしいたけ関係9団体は、しいたけの「原産地の考え方」について、植菌(又は接種)から収穫までの生産期間のうち、最も長い場所を原産地とする、いわゆる「長いところルール」を平成20年10月1日から採用している。
****************************************************
基準値や産地表示で考えて頂きたいのは、
・H24.4.1以前に製造された、加工品の干し椎茸は500ベクレル/kgで賞味期限まで流通が認められています。生産年度を考慮して判断の材料にして下さい。
品質表示は、生産期間のうち、最も長い場所を原産地にすることになっているので、培地(原木/菌床)の産地はどこかは全く解らない
・2012年8月に広島県三次市で、2012年9月には新潟で、基準値を超える放射性物質が検出されたとニュースになりました。氷山の一角ではなかと懸念する気持を拭う事は、測らないと解らないだけになかなか難しいです。
▼下の画像はその時のニュースです。

広島しいたけ2
新潟しいたけ2
*******************************

次に、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県、静岡県で栽培されている「原木しいたけ」「菌床しいたけ」「その他のきのこ」のH24年度の農林水産省の発表した数値をまとめました。

農産物に含まれる放射性セシウム濃度の検査結果:農林水産省 より抜粋 
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/s_chosa/hinmoku_kekka.html

「原木しいたけ」 
原木1

「菌床しいたけ」
菌床1 

「その他のきのこ」
その他1

新潟県、長野県、静岡県、山梨県、神奈川県の「栽培きのこ」の行政発表の数値から何が見えてくるでしょうか?

・基準値の変わった春には比較的高い汚染の栽培きのこがモリタリングされています。
・11月30日発表の静岡県伊豆市「乾燥シイタケ」で基準値以内ですが高い汚染が度々検出されています。 (注:水に戻して(5.7倍)の数値です。)
・同種、同地域、同栽培方法の数値を見ても、汚染にかなりのがあります。
(原木シイタケ露地(24.4.11)伊豆市、13Bq/kg、34Bq/kg、53Bq/kg、77Bq/kg と約6倍の数値の差です。乾燥シイタケ(24.11.30)伊豆市、77Bq/kg、7Bq/kgは11倍の数値の差です。)
・菌床しいたけは原木しいたけと比べ汚染が低いが、同地域の野菜より高い汚染が続いている。

「シイタケ」や「その他のきのこ」についてどの様な印象を持たれたでしょうか?
今後も、数値の推移を見守りたいと思います。

次は、17県中の測定数値、全国シェア、等を中心に日本人の平均摂取量など調べたいと思います。


                                       測定員M



きのこ | 09:30:55 | コメント(0)
きのこについて~その2 野生のきのこ~
前回のまとめ
・きのこは非常に放射性物質を吸収濃縮しやすく、吸収されるセシウムの割合(移行率)は種類によりほぼ一定の傾向。
・森林内でのセシウムは、循環しても結果は最表層部に集まり長期的に残留し、したがって「野生きのこ」の高濃度汚染が長期続くと予測。

それでは、実際の「野生きのこ」の汚染状況はどうなのでしょうか?
福島第一原発事故後、多くの県で「野生きのこ」の出荷規制や出荷自粛がされています。
新潟県、長野県、静岡県、山梨県でも100bq/kgを大幅に超えている野生きのこが見つかり、出荷規制や出荷自粛をしているのが現状です。

野生きのこは地域の汚染状況の指針にもなると思いますので、新潟県、長野県、静岡県、山梨県、神奈川県の出荷停止、出荷自粛状況を以下にまとめました。

【新潟県】野生きのこ
[出荷自粛]湯沢町http://www.pref.niigata.lg.jp/syokuhin/1346706050049.html
きのこ数値1

【長野県】野生きのこ
[出荷規制]軽井沢町、御代田町、佐久市、小海町、南牧村
平成24年度 県内産きのこの放射性物質測定結 3、野生きのこより抜粋
http://www.pref.nagano.lg.jp/rinmu/ringyou/hosyano/kensa-kinoko.htm#kinoko3 
きのこ数値2

【静岡県】野生きのこ
[出荷制限]小山町、御殿場市「野生きのこ」の検査結果一覧より抜粋
https://www2.pref.shizuoka.jp/all/file_download1040.nsf/488542169AF130B449257AA700200032/$FILE/yaseikinokoitirann.pdf
きのこ数値3

【山梨県】野生きのこ
[出荷制限]富士吉田市、富士河口湖町、鳴沢村
平成24年度県産きのこ、山菜(野生)の放射性物質検査結果一覧 より抜粋
http://www.pref.yamanashi.jp/ringyo/h24tokuyoukekka.html
きのこ数値4

【神奈川県】野生きのこ   http://www.pref.kanagawa.jp/prs/p466441.html 
神奈川県HP内に「野生きのこ」についての情報が無く電話で問い合わせをしてみました。
森林保全課へ連絡するように言われ、問い合わせたところ
流通量が少ないため県としては、野生きのこの出荷及び放射性物質検査数値も把握していない。」
とのことでした。(森林保全課:0465-83-5111)
検査をしていない状況ですが、真鶴市:原木しいたけ(露地栽培)はH24年度4月6日以降出荷自粛になっています。野生きのこの汚染が少ないのではなく、測っていないのです。
自家採取、自主流通等は注意が必要です。

以上の行政の出荷停止状況から何が見えてくるでしょうか?

私が感じたのは、「野生きのこ」は予想以上に汚染されているという事です。
下部地図をご覧ください。新潟県、長野県、静岡県、山梨県、神奈川県の出荷停止/自粛の状況を早川由紀夫先生の地図にマークを付けてみました。
赤の四角が出荷停止、自粛の場所になります。これを見ると、300キロライン付近に出荷制限/自粛の場所が多数あります。
きのこの種類や環境にもよりますが、300キロ圏内の「野生きのこ」は基準値100Bq/kgを超え高濃度に汚染されている可能性があると判断できます。

新潟県、長野県、静岡県、山梨県、神奈川県の出荷停止自粛の場所 (早川由紀夫先生の地図より)
地図3

*********************************

ここで、東林間測定室の高岡さんが測った野生きのこの数値を見たいと思います。

高岡さんが福島県飯舘村のマツタケ、イノハナダケを測定しています。
下の表を見て下さい。すさまじい汚染値を示していますね。
きのこ数値5
マツタケ〔測定時間 1800s/充填量 723g/1Lマリネリ/生(洗浄後測定)〕
イノハナダケ〔測定時間 1800s/充填量 634g/1Lマリネリ/生〕


「飯舘から避難している人が立入禁止の山でとってきたものということですので、高いのは当たり前。むしろ、行政が自生のきのこを採取するなと言っているはずなので、そうしたお知らせが住民に充分認識されていない、という点が問題。」と高岡さんが言っていました。
これは、どこの地域の方にも言える問題だと思います。

飯舘村きのこ

空間線量計ポリマスターをビニール越しに置いた時、マツタケで0.09μsv/h、イノハナダケで0.24μsv/hの数値を示しました。(通常、店内は大体0.05μsv/hくらいです。店の外ですと、0.07μsv/h)その測定結果が、
8000 Bq/kgをゆうに超し13400 Bq/kg!!!イノハナダケの数値に言葉が出ません。
※高濃度汚染が予測される検体はボランティアスタッフが運営する横浜市民測定所では受け付けていません。

東京大学農学部の研究発表で、今後、地域によっては野生きのこの汚染数値が上がる予測をしていました。チェルノブイリ事故時は、野生きのこの汚染上昇が2~3年続いたそうです。

森林には色々な生き物が生息しています。防ぎようのない環境に置いてしまった人の罪深さを感じます。
今後、意識が風化しない様に心がけながら数十年に渡り、注視していかなければと思います。


次回は、「栽培きのこ」について書きたいと思います。


測定員M
 


きのこ | 14:00:28 | コメント(0)
きのこについて ~その1 野生のきのこ~
福島第一原子力発電所の事故に伴い放射性物質により森林が広範囲に汚染されました。
チェルノブイリ原発事故当初から、特異的に濃縮する食材と言われた「きのこ」について、調べた事を書いていこうと思います。

3.11原発事故前の放射線医学総合研究所・放医研ニュース(1997年12月発)
http://www.nirs.go.jp/report/nirs_news/9712/hik2p.html
これによると、土壌中に蓄積した放射性セシウムは、キノコに特異的に濃縮する。
*日本各地から野生キノコを中心に124種(284試料)を集めて分析した結果、セシウム-137の濃度は、<3から16,300 Bq/kg(乾)まで試料によって大きく異なり、その中央値は53 Bq/kg(乾)であった。

*日本のキノコ中の放射性セシウムは主として1960年代に行われた核実験からのフォールアウトに起源を持つもので、キノコ中の濃度は同じ場所に成育する植物に比べて明らかに高かった。

*人工栽培された食用キノコ約100試料を別に集めて分析したところ、セシウム-137の濃度は野生キノコよりも低く、中央値は13 Bq/kg(乾)であった。これは、栽培に用いられる菌床や原木中の濃度が低いためである。
と、あります。

集める~

「キノコへの放射性核種の移行に関する培養実験」 放射線医学総合研究所
https://www.jstage.jst.go.jp/article/radioisotopes1952/43/2/43_2_77/_pdf
この文献では
*キノコの種類の違いにより差が大きかった。
*培地中のセシウム濃度が増加するとキノコ中の濃度も増加し、培地からキノコに吸収されるセシウムの割合(移行率)はほぼ一定であった。と、あります。

福島第一原発事故後、多くの県で「野生きのこ」の出荷規制や出荷自粛がされています。

H24年度の「野生きのこ」と「栽培きのこ」の同種きのこの検査結果を見ても、野生きのこのほうが放射性物質の数値がが高いです。やはり、野生きのこのほうが培地の放射性物質濃度が高く、より吸収濃縮されているのでしょう。

きのこ~ん


それではキノコの汚染はいつまで続くのでしょう?


森林の汚染について、森林生態系の放射能汚染を総合的に考える - 日本農学アカデミー特集 東日本大震災による農林水業の被害の実態と復興のシナリオ-2
http://www.academy.nougaku.jp/annual%20report/kaiho17/2_rondan.pdf
この文献で、
*表面に降下したCsは、浸食(風食、水食)されない限り、又、耕運など人為的働きかけがない限り、長年月わたり最表層(林地では、樹林や腐植層を含む)中に残留し、人に対する重要な外部被ばく線源であり、かつ農作物にたいする大きな2次的直接的沈着源でありつづける。
*植物体に吸収されたCsは、枯死・腐植化・無機化する過程で一度放出されても腐植化した有機層やその直下の土壌層へ吸着されてしまい、風食、水食を受けない限りそこに残存し続ける。

これは、人為的な働き掛けが少ない森林では特に、セシウムが表層にいつまでも残り、長期に渡って野生きのこから、基準値を超えるセシウムが検出される可能性を示唆しています。

栽培をしている農産物の「きのこ」と、森林の中で自然と生えている「きのこ」は、形は似ていますが、汚染の上では別の物と認識して、意識が風化しない様に情報を得ることを心がけたいものです。


野生きのこは、養分の吸収方法の違いにより、
(1)腐生性きのこ(枯木や落ち葉などを分解して養分を吸収するきのこ)、
(2)菌根性きのこ(樹木の根などに菌根をつくり、樹木と共生して養分を吸収し、その代替えとして樹木の養分吸収を助けるきのこ)などがあります。
種類(腐生性、菌根性)によって放射性濃度値に差が出るのか、培地に関係した違いか、長く続くであろう汚染に注目していたいと思います。


次回は、各県野生きのこの検査結果です。






きのこ | 08:10:13 | コメント(0)
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