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Author:YCRMS
YCRMS測定員の日々の測定についての紹介です。
会員情報の含まれる記事はパスワードにて横浜市民測定所の年会員様限定公開にしています。
ブロとも申請は受け付けをしていません。ご了承ください。
http://www.ycrms.net/
↑YCRMS横浜市民測定所のホームページです。

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YCRMS測定所内勉強会
12月7日(金)に測定所内勉強会がありました。

今回は、測定スタッフ主にママさん測定員が、スペクトルを見てセシウムがある。とか、ない。
とか、判断することに向けての勉強会でした。

セシウム値が低いと、、、有るか、無いかを見分けるのは、なかなか困難な場合があります。
横浜市民測定所では、分析班の3名の方がAT1320Aの出す判定結果のみではなく、
atsファイルから独自にスペクトルの解析をしています。

AT1320Aで出力されたスペクトルを分析し、セシウム等放射性核種のピークを同定する
プログラムを作っちゃった方がいます。
YCRMS内で「オレサマピークサーチ」と呼ばれているそのプログラムは、
数値計算言語「Matlab」で作り、フリーのクローン言語「Scilab」に移植したものだそうです。

-----------------------
【MATLABって?】MATLAB(マットラブあるいはマトラボ、マトラブなど)は、
アメリカ合衆国のMathWorks社が開発している数値解析ソフトウェアで、
アルゴリズム開発、データの可視化、数値計算を行うための高レベルなテクニカルコン
ピューティング言語と対話型環境です。
MATLABを利用することにより、C、C++、Fortran といった伝統的なプログラミング言語
よりも短時間で科学技術計算の問題を解決することが可能です。
-----------------------
なにやら、凄い事は解りますが、私の理解の範疇を大きく超えてしまっていて説明が
上手く出来ない事をご了承ください。

これがどう凄いかというと…
例をあげてみます。

こちらの画像を見てください。スペクトルが出ています。
これは、AT1320Aでジャムを19800秒(5時間30分)セシウム合計で2.4Bq/Kgの測定結果を
「オレサマピークサーチ」で分析したスペクトル図になります。
Cs-137とCs-134の特徴的な波形[三つの山、三姉妹のバランス]もそれほど悪くありません。
(Cs-134のほうが山が高くなっている原因はおそらくBi-214の混入でしょう。この影響を除くと真にバランスが良くなりますね。)
ATの検出限界付近の微量ですけど、確実にセシウムが入っています。

5.5時間

下の画像は、上のAT1320A純正のスペクトル図になります。判定でも検出になっています。
ただ、スペクトルは非常に見ずらい状態です。

19800s.jpg

そして、
下の画像スペクトル図を見てください。
これは、先ほどの同じジャムを1800秒(30分)測定した結果をオレサマサーチで分析したスペクトル図になります。

30分

「たった1800秒(30分)で5時間半の十分の一以下の時間でも、ピークはもう見え始めているんですね。僕ならこの時点でも、量はわからなくてもCsが検出された、と判断するでしょう。」
↑このプログラムを作った山下さんの言葉です。

下の画像は、上のAT1320A純正のスペクトル図になります。判定は不検出で、スペクトルは5時間半よりももっと見ずらい状態です。
1800秒測定で
CS-137は、NDで検出下限値2.91Bq/kg、Cs-134は、2.73Bq/kg統計誤差は66.0%
この状態で、セシウムの存在が解るのです。

1800s.jpg

また、このピークサーチはAT1320Aには無い、K-40(カリウム40)を使って、検体とOperational Backgroundのスペクトルシフトも計算しCs(セシウム)I(ヨウ素)のピークサーチを行います。
温湿度変化、気象条件変化等によるシフトズレを修正してくれます。

下の画像は、I-131とPb-214のピークサーチ結果になります。
I-131のスペクトルでは無い事がわかります。
そしてPb-214は26.8分で壊変してBi-214となりますので、Cs-134のほうが山が高くなっている原因の、Bi-214の混入が疑われ、Cs-134は過大評価の可能性が高くなるかと思います。
そう考えると、AT1320Aの出したCs-137、Cs-134の比率が悪いのも頷けます。

ヨウ素

このシステムを使えば、測定中に延長をかけた方が良い検体と測定を終わらせる検体とを容易に区別する事が出来ます。
また、測定依頼の測定時間(1時間測定、2~3時間測定)の選択参考になればと思います。

今回は、測定所内勉強会の内容、取り組みを紹介させて頂きました。
これからどんどん微妙な検体が増えていく中で、このプログラムは横浜市民測定所の強みになると思います。


測定に興味のある方は見学に、検体持ち込みに、お気軽に来て下さい。
牛乳の濃縮無料測定や、固化や灰化検体も募集していま~す。


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『分析スタッフ』 | 10:40:42 | コメント(3)
コメント
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このコメントは管理者の承認待ちです
2013-07-13 土 02:17:43 | | [編集]
Re: はじめまして
はじめまして。管理人の安田と申します。
現在、当測定所のスタッフが開発したオレピークサーチは、matlabとScilabのみで動くようになっています。
こちらは、単なるスペクトル形状視認アシストソフトで、定量分析能力は付けていません。
また、開発者が本業の忙しさのため、ボランティアを降りてしまっていて、一切の質問・サポートにお答えすることができません。
現在は当測定所のみで使用しています。
ボタン一つで動くように、ユーザーインターフェイスも作りこんでいるわけではありませんし、
オレピークサーチの結果スペクトルは、誰もが一目見て分析できるものではなく、実際に測定を1年以上経験して多くの検体を見ていても判断が難しいものです。
間違った分析をされる恐れもあるため、一般には公開しておりません。

ご期待に沿えず申し訳ありません。



> OctaveやR,などを使ったピークサーチとフィットの方法など調べていて
> 色々検索した結果オレピークサーチなる記述を見つけてやってきました。
>
> この、オレピークサーチのコードは、Octaveでも動くのでしょうか?
> その前に、このコードのソースとか、公開なされているのでしょうか?
>
> 以下のリンクにあるように、色々つくりたいと思い、
> 参考資料を集めてぼちぼち試しているのですが、難航しています。
> http://pico.dreamhosters.com/PeakFitWithR.html
> http://pico.dreamhosters.com/PeakFitWithOctave.html
>
> 出来ましたら、詳しい情報やコードなど、教えていただけませんでしょうか?
>
> よろしくお願い致します。
2013-07-16 火 16:18:25 | URL | YCRMS [編集]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
2013-07-26 金 03:32:38 | | [編集]
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