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きのこについて~その2 野生のきのこ~
前回のまとめ
・きのこは非常に放射性物質を吸収濃縮しやすく、吸収されるセシウムの割合(移行率)は種類によりほぼ一定の傾向。
・森林内でのセシウムは、循環しても結果は最表層部に集まり長期的に残留し、したがって「野生きのこ」の高濃度汚染が長期続くと予測。

それでは、実際の「野生きのこ」の汚染状況はどうなのでしょうか?
福島第一原発事故後、多くの県で「野生きのこ」の出荷規制や出荷自粛がされています。
新潟県、長野県、静岡県、山梨県でも100bq/kgを大幅に超えている野生きのこが見つかり、出荷規制や出荷自粛をしているのが現状です。

野生きのこは地域の汚染状況の指針にもなると思いますので、新潟県、長野県、静岡県、山梨県、神奈川県の出荷停止、出荷自粛状況を以下にまとめました。

【新潟県】野生きのこ
[出荷自粛]湯沢町http://www.pref.niigata.lg.jp/syokuhin/1346706050049.html
きのこ数値1

【長野県】野生きのこ
[出荷規制]軽井沢町、御代田町、佐久市、小海町、南牧村
平成24年度 県内産きのこの放射性物質測定結 3、野生きのこより抜粋
http://www.pref.nagano.lg.jp/rinmu/ringyou/hosyano/kensa-kinoko.htm#kinoko3 
きのこ数値2

【静岡県】野生きのこ
[出荷制限]小山町、御殿場市「野生きのこ」の検査結果一覧より抜粋
https://www2.pref.shizuoka.jp/all/file_download1040.nsf/488542169AF130B449257AA700200032/$FILE/yaseikinokoitirann.pdf
きのこ数値3

【山梨県】野生きのこ
[出荷制限]富士吉田市、富士河口湖町、鳴沢村
平成24年度県産きのこ、山菜(野生)の放射性物質検査結果一覧 より抜粋
http://www.pref.yamanashi.jp/ringyo/h24tokuyoukekka.html
きのこ数値4

【神奈川県】野生きのこ   http://www.pref.kanagawa.jp/prs/p466441.html 
神奈川県HP内に「野生きのこ」についての情報が無く電話で問い合わせをしてみました。
森林保全課へ連絡するように言われ、問い合わせたところ
流通量が少ないため県としては、野生きのこの出荷及び放射性物質検査数値も把握していない。」
とのことでした。(森林保全課:0465-83-5111)
検査をしていない状況ですが、真鶴市:原木しいたけ(露地栽培)はH24年度4月6日以降出荷自粛になっています。野生きのこの汚染が少ないのではなく、測っていないのです。
自家採取、自主流通等は注意が必要です。

以上の行政の出荷停止状況から何が見えてくるでしょうか?

私が感じたのは、「野生きのこ」は予想以上に汚染されているという事です。
下部地図をご覧ください。新潟県、長野県、静岡県、山梨県、神奈川県の出荷停止/自粛の状況を早川由紀夫先生の地図にマークを付けてみました。
赤の四角が出荷停止、自粛の場所になります。これを見ると、300キロライン付近に出荷制限/自粛の場所が多数あります。
きのこの種類や環境にもよりますが、300キロ圏内の「野生きのこ」は基準値100Bq/kgを超え高濃度に汚染されている可能性があると判断できます。

新潟県、長野県、静岡県、山梨県、神奈川県の出荷停止自粛の場所 (早川由紀夫先生の地図より)
地図3

*********************************

ここで、東林間測定室の高岡さんが測った野生きのこの数値を見たいと思います。

高岡さんが福島県飯舘村のマツタケ、イノハナダケを測定しています。
下の表を見て下さい。すさまじい汚染値を示していますね。
きのこ数値5
マツタケ〔測定時間 1800s/充填量 723g/1Lマリネリ/生(洗浄後測定)〕
イノハナダケ〔測定時間 1800s/充填量 634g/1Lマリネリ/生〕


「飯舘から避難している人が立入禁止の山でとってきたものということですので、高いのは当たり前。むしろ、行政が自生のきのこを採取するなと言っているはずなので、そうしたお知らせが住民に充分認識されていない、という点が問題。」と高岡さんが言っていました。
これは、どこの地域の方にも言える問題だと思います。

飯舘村きのこ

空間線量計ポリマスターをビニール越しに置いた時、マツタケで0.09μsv/h、イノハナダケで0.24μsv/hの数値を示しました。(通常、店内は大体0.05μsv/hくらいです。店の外ですと、0.07μsv/h)その測定結果が、
8000 Bq/kgをゆうに超し13400 Bq/kg!!!イノハナダケの数値に言葉が出ません。
※高濃度汚染が予測される検体はボランティアスタッフが運営する横浜市民測定所では受け付けていません。

東京大学農学部の研究発表で、今後、地域によっては野生きのこの汚染数値が上がる予測をしていました。チェルノブイリ事故時は、野生きのこの汚染上昇が2~3年続いたそうです。

森林には色々な生き物が生息しています。防ぎようのない環境に置いてしまった人の罪深さを感じます。
今後、意識が風化しない様に心がけながら数十年に渡り、注視していかなければと思います。


次回は、「栽培きのこ」について書きたいと思います。


測定員M
 
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きのこ | 14:00:28 | コメント(0)
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